失言まみれで五輪担当大臣を辞職した、桜田さん。こんどは「子供を3人産め」といったことに批判が集まっています。メディアではおおむね、「女性の自由を否定する人権侵害だ」といった野党議員やコメンテーターの意見を紹介し、この桜田発言に否定的です。
でも、政治家が「子供をたくさん産め」ということは本当に悪いことなのでしょうか?
子供を産まれないと、日本が衰退する
たしかに、今までの発言を見るに、桜田さんは思ったことをつい言ってしまう、口が滑りやすい人なのでしょう。今度の発言も思ったことをつい言ってしまったわけですが、この発言ばかりは、ちゃんとした正論を述べているのです。
日本の人口は減少の一途を辿っています。このまま人口が減り続ければ、日本でこのようなことが起きてしまいます。
- 老人を支えるための、年金を払う世代が減る = 年金制度が成り立たない
- 人口が減る = 消費者が減る = 日本企業の売上が下がり、日本経済が衰退する
- 人口が減る = 働き手が減る → 外国人労働者をたくさん招く → 治安が悪化したり、日本人の雇用が減少する
このように人口が減ることで、日本は衰退の道を突き進むことになるのです。少子化問題は、いろいろある課題のうちのひとつ、などではなく、国の根幹を揺るがす大問題なのです。少子化と日本の衰退についての詳細は、でドルーロにゃんが学んでいます。
見てにゃ
(ドルーロにゃんとは:ドルとユーロと円から産まれた、政治経済にはど素人のネコ。このブログの主)
なぜ3人なのか?
そもそも、なぜ「3人」産まなければならないのでしょうか。
日本人女性が生涯に生む子供の平均人数を、合計特殊出生率といいます。人口を維持するためには、生涯に2.07人産まなければならない、とされています。二人の夫婦から二人以上産まれなければ、もちろん人口は減ってしまう上に、寿命をまっとうするまでに事故や病気で亡くなる方もいると考えると、この人数になるようです。
しかし2017年の合計特殊出生率は、1.43人でした。人口が減るということが確実になってしまっているのです。
少子化問題の議論はいいこと
日本を衰退から守り、将来まで国を残すことは、政治家の大事な役目です。だからこそ、人口を増やす方法を必死に考えなければなりません。子育て政策を充実させることもそうだし、国民に向けて「子供を産もう」と呼びかけて人口を増やす機運をつくることもそうです。
「産む産まないは、女性の自由だ」とか「人権侵害だ」とか叫ぶ政治家は、国の将来に責任を持たない野党議員だから言えること。責任ある政治家が人口を増やそうという考えを持つことは、全く批判されるべきことではないでしょう。人権は大事だし女性の自由は尊重するのはもちろんだけども、政治家の仕事は人口を増やすことなのです。
どちらかといえば、メディアや国民の間で桜田発言が批判されてしまうことのほうが問題なのです。人口が減ることの危機意識、日本の衰退に直結するという危機意識を、国民が持っていないことのあらわれだからです。女性の社会進出や女性の人権がメディアでもてはやされるようになったため、社会進出の逆を行く「結婚しろ」「子供を産め」とは言いづらくなったのでしょう。
でも、これはこれ、それはそれ。人口問題は国の根幹です。ひとりひとりが、人口問題をもっと真剣に捉え、人口を増やす&子供を産む機運を作っていかなければならないでしょう。
この国の衰退を食い止めたい、ニッポンを復活させたい、経済って何なのかゼロから知りたい、という思いから、ドルーロにゃんはこのブログで政治経済を学んでいきます。
日本の衰退を食い止める方法は「ひとりでできる経済政策」で解説しています。
どうして日本は衰退してしまったのかの4回シリーズや、キホンのギモン解説集も見てみてください。
政治家や偉い人に任せず、日本の復活のために、ひとりひとりで行動を起こしましょう。そんな運動をブログからはじめていきます。
(ドルとユーロと円から生まれた猫、ドルーロにゃん)