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ウクライナ侵攻を止めるのは、北方領土への侵攻?日本は国際社会で存在感を示せるか。

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ロシアのウクライナ侵攻が始まりました。侵略を目的とした国家間戦争は第二次大戦以来であり、ロシアの横暴は止めなければなりません。

アメリカの力が低下する今、これを許せば、日本にとっては明日は我が身。中国の台湾侵攻から沖縄分離、北朝鮮による日韓へのミサイル攻撃も、アメリカに止める力がないとわかれば、いつ実行されるかわかりません。世界のパワーバランスが雪崩をうったように変わろうとしている今、日本はこれを止める一躍を担えるはずなのです。

f:id:dolleuro-seikei:20190408181157j:plain日本がウクライナ問題を止められるってにゃ?

 

ウクライナ侵攻を止める、日本の一手。

日本が遠いウクライナの侵攻に影響を与えられる、と言われてもピンとこないかもしれません。しかし、次の通りにすれば、日本がロシアを止めることができるのです。

ロシアは西方に軍を集結させたことで極東が手薄になったため、それを突くように、北方領土を軍事的に奪還をする構えを見せるのです。実際にロシアと交戦する必要はなく、今にも攻撃を与えられる一歩手前であればいいのです。ロシアは日本が攻めてくることを警戒し、軍備を極東に戻さなければなりませんから、ウクライナで好き勝手にやっているわけにはいかなくなるのです。

これにアメリカを同調させ、北方領土にミサイル基地の建設も検討する、とでも言わせれば、より現実味を帯びることでしょう。

20世紀初頭もヨーロッパの列強、特にイギリスは、ロシア帝国の拡大を阻止すべく、極東の日本を重要視しました。東西からロシアを攻め立てることでその動きを鈍らせるべく、日英同盟を結び、日露戦争へと歩ませ、ロシアの動きを封じようとしたのです。

現代でもこの構図に変わりはありません。今こそ、東西からロシアを牽制するべきこのときに、日本政府は何も動きを見せていません。

 

ロシアと敵対する覚悟

ロシアとの交戦の構え、というとあまりにも唐突に思えるかもしれません。

むしろ安倍政権下ではロシアとの友好を重視し、北方領土の返還に道筋をつけようとしていたくらいです。また、憲法9条に縛られる自衛隊にそんなことができるのか、という問題もあることから、日本国内の国民世論も賛同を得られない可能性は大きいでしょう。

 

そろそろ、我々日本人は、現実を直視すべき時です。

ロシアがウクライナ侵攻をはじめる直前、プーチン大統領と岸田首相は電話会談をしています。日本側にしてみれば、岸田首相はプーチン大統領に、ウクライナで自制するように要求したと捉えられているでしょう。しかし現実はそうではなく、プーチン大統領は日本が北方領土を脅かす恐れがない、ということを確認することが目的であったのです。

ロシアと仲良くしていたところで、北方領土など一向に帰ってこなかったのです。ロシアとは経済的なつながりも深くなく、ましてや日本の安全を脅かす北朝鮮や中国と連携している国です。

こんな相手から本気で北方領土を奪還したければ、軍事力を使った威嚇的な外交は必須なのです。

 

自衛隊を動かせるのか

そして、仮に北方領土自衛隊を派兵しても、憲法違反にはなりません。

ロシアと最後に領土に関する条約が結ばれたのは、日露戦争後のポーツマス条約です。これよれば、北方領土はおろか、千島列島のすべてと南樺太は日本領とされています。たしかに太平洋戦争後のサンフランシスコ平和条約で、本土以外の領土は破棄するとされましたが、このことについてソ連とは合意したわけではないのです。

つまり、北方領土、千島列島、南樺太への派兵は自衛の範囲であり、違憲ではないのです。

 

もう一つの問題は、政治家と政府の及び腰です。

長かった安倍政権だけでなく、これまでの政権はロシアとの友好を重視し、その先に北方領土返還を意図してきました。今現在も政府にはそういった考えが強く残っていることから、ロシアを軍事的に挑発するなどとい考えは、思いもつかないことでしょう。

自民党内の保守派が突き動かそうにも、保守派の重鎮がロシア友好派の安倍氏では、全く期待できません。期待できるとするなら、現実派の野党となった、維新や国民民主から突き動かすしかないのですが、今のところそんな声は一つも聞こえてこないよえです。

 

戦時に突入する覚悟はあるか

北方領土を牽制する目的は、ロシアを止めるための威嚇だとしても、戦争に突入する可能性は避けて通れません。相手は核大国。日本人に戦争する覚悟があるでしょうか。

f:id:dolleuro-seikei:20190404181120j:plainないね。寒い北の島なんかいらないし。

 

南樺太まで確保できたら、石油も出るよ?

f:id:dolleuro-seikei:20190404181120j:plainオイルマネーでウハウハ!?

 

 

もうひとつ現実を直視しましょう。遅かれ早かれ、日本に戦争はやってきます。

 

中国やロシアが西太平洋で好き勝手やろうにも、世界最強国家のアメリカの子分である日本がいることは、大きな障害となっています。

アメリカの国力低下が進めば、ウクライナや香港や台湾はおろか、日本を守ることも放棄する可能性は十分あるでしょう。赤い帝国に楯突く小国がどうなるか、今日のウクライナを見れば明らかです。日本がアメリカ陣営に留まろうとする限り、必ず日本列島を戦場とした戦争かが起こるのです。

それを避ける唯一の手段は、赤い帝国の側につく道しかないでしょう。自由や民主主義を認めない彼らのもとで、日本人の経済、生活、文化、思想は徹底的に抑圧されることも受け入れなければならないのです。

 

世界のパワーバランスの崩壊は始まりました。日本ももう他人事ではいられません。他人事を貫いて、最後は帝国に降るのか。いまから帝国に立ち向かうべく、北方領土を牽制するのか。本当は、ここまで踏み込んだ判断をしなけれはならないときなのです。

 

 

この国の衰退を食い止めたい、ニッポンを復活させたい、経済って何なのかゼロから知りたい、という思いから、ドルーロにゃんはこのブログで政治経済を学んでいきます。

日本の衰退を食い止める方法は「ひとりでできる経済政策」で解説しています。

どうして日本は衰退してしまったのかの4回シリーズや、キホンのギモン解説集も見てみてください。

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